恋愛&小説のブログ

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2018年3月のブログ記事

  • 小さな握りこぶし22

    周りに悪態つきながら どう切り出そうか 考えていた時だった ふと我に返る瞬間 ひょっとしてコレって わたしの方が悪いのかも 彼がいつもニコニコ 笑って 「良いよ」 って言ってくれることが 当たり前だと 思い込んでた 思い上がってたのかも知れない 彼は全てを受け入れる体制でいる わたしは 少しずつ自... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし21

    「○✕の時計が欲しいな♪」 これを聞いた時 内心 え、なんで? と思った 実は○✕時計というのは 以前、大手のブランドと デザインが酷似しているという事で 先方から訴訟を起こされ 問題になったメーカーである 「○✕時計、好きなの?」 わたしはあまり世間体は 気にしない方だが 流石に好きな人が 詐欺... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし20

    さいきん ちょっとイライラする事がある 事の発端は 誕生日プレゼントだった わたしと彼の誕生日は 引越しする同じ月 12日差である 彼が突然 「誕生日プレゼント何が欲しい?」 と電話してきた あまり電話する頻度が高くない ふたり 電話がかかってきて 画面を見たら 彼だった いつもなら 「今から電話... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし19

    テレビはこたつのすぐ近くにあるのに その音はとても遠くに聞こえる 「ちょっとわがまま 言ってみてもいい?」 真剣な話だけど ちょっと言いやすくしてみる 「うん、なに?」 これで後には引けなくなった いけ、わたし 「えっとね わがまま言っちゃダメだけど 家に一人ぼっちは寂しいので お家に置いてもらえ... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし18

    「あのね」 何から言えばいいんだろう 引っ越すこと? 同棲したいこと? まとまらないまま話し出す 「実はいま、 こっちに引っ越す事考えてるの」 引越しの話から切り出す 「うん」 彼は少し驚いた様子で こちらを見た 「なんでかって言うとね わたしの仕事ちょうど3月末が 区切りがいいの」 わたしは講師... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし17

    彼のアパートで過ごす 最後の夜 温泉に浸かったあと スーパーによって 晩ご飯 主にお酒とつまみを買って こたつに入っている 彼はテレビを見るのが好きらしく なにかの番組が煌々と流れていた 「うん」 彼は2本目のビールを開け 目がとろとろしていた 本当に大丈夫かな? 半信半疑で切り出す 小さな握りこ... 続きをみる

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  • 小さな握りこぶし16

    「もちろんOKっすよー ウォーキングとかしたかったんだけど 1人じゃ寂しくてねー(笑)」 彼もまた 私とおんなじ性分だったらしい 「良かった わたしも! やっぱり1人は寂しいよねー あなたが居てよかった」 これなら長年続かなかった ダイエットが実りそう ついでに彼を豚さんに 逆戻りさせずに済みそう... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし15

    「ねえ、俺の部屋に泊まるの 大丈夫だった?」 ただいま、年が明けて 神社に初詣した後の 彼のアパート 少しふたりでお酒を飲みながら おしゃべりする 「うん ホテル代浮いたし 実家はお兄さん、いらっしゃるでしょ? 泊めてもらえて良かったよ」 倹約家のわたしは 特に自分のために お金を使うことが あま... 続きをみる

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  • 小さな握りこぶし14-3(回想編)

    彼のお母さんに迎えに来てもらい アパートに着いたのは 夜の11時をまわった頃だった 久しぶりにアルコールが入ったわたしは 眠りに落ちる寸前であった 「お母さん 夜遅くにお手数お掛けしました ありがとうございました」 「いいえ 楽しんだのなら良かったわ」 お母さんには頭が上がらない 「じゃあ、明日の... 続きをみる

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  • 小さな握りこぶし14-2(回想編)

    「冷たくない?」 彼が心配そうに声を掛ける 「ううん、気持ち良い」 なんだか涙が出てきた 自然ってすごいな この大自然の中で 雪の冷たさすら心地よく感じる 生命の営みに包まれているよう 「そっか」 「うん」 もはや言葉はいらなかった どのくらいの時間が 流れたんだろう 彼は何も言わず ただ傍に居て... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし14(回想編)

    〜回想〜 年末の仕事収めをして 身支度をしている 明日から4泊5日 彼の家にお泊まりです 本当はホテル借りるか 迷ったんだけど お金が無い経済事情 知った仲だし 彼の実家は お兄さんが同居中のため 彼のアパートに置いて頂くことになりました ワクワクとドキドキ 次の日 最寄り駅まで 彼が迎えに来てく... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし13

    「〇〇君てS?」 お昼休憩にふと聞いてみた 6つ歳上の彼に 君付けのわたし でも 幼い彼は 歳上感がなくて さん、よりは君 の方がしっくりくる しばらくして 「突然なに?(笑)」 まぁ、そうですよね なんの話題を振ったわけでもなく いきなりSですかって 答えに困るわな なんか聞いてはいけない事を ... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし12

    (…説明してなかった俺の責任です ごめん) ううん、違うよ これは 私の責任 『ううん、違うの ケジメとして、わたしが 言わなきゃいけなかったの 今日、ご両親に電話して直接 "来月からお世話になります 不束者ですが、よろしくお願いします" って伝えたから もうだいじょうぶ ありがとう 』 いろいろ... 続きをみる

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  • 小さな握りこぶし11

    夜が明けて 朝日が射している 「おはよう」 いつもより ちょっぴり爽やかな朝 「おはよう」 彼も今日は 返事が幾分はやかった 朝ごはんを食べて 洗濯物を干すと もうすぐ8時になるところ 仕事終わりが遅い私は 出勤前に 電話を入れる事にした いきなり実家は どうかと思ったので 彼のお母さんの携帯にダ... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし10

    プルルル プルルル なんか電話口で待たされると 緊張してくる プルルル プルルル 2コールで出ないのは いつもの事 たぶん寝てるか 出るのに戸惑ってるか いやいや 私も緊張してるからね? …ガチャ 「もしもし」 「あ、もしもーし」 女子を電話口で焦らすとは さてはSか 「うん、どうしたの」 「うん... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし9

    「あっ…うん じゃあね」 彼の声を聞き届けて 電話を切った またやっちゃった… 自分の恥ずかしさを優先してしまう 彼の言葉を待ってあげられなかった 彼女としてどうなの、わたし! 後悔するくらいなら 耐えればよかったんだろうけど… …はあ… 1人反省会をしながら 家へ戻る しばらくして 彼からのメー... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし8

    「おはよう」 最近 …寝不足気味である というのは 3日前から 寝る前の日課に 日記を書き始めたからである 仕事を終えて帰宅してから 身支度を済ませて 書き始める 日記を書いていて 気付いたことは 書いている間は 自分と向き合えることだった 良い悪いではなく いろいろな気持ちを整理する上で 日記を... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし7

    わたしは布団に仰向けになる 彼が私の上にまたがっている 薄暗い中 息遣いだけが 聞こえてくる 彼がそっと私の髪に 指を滑らせる その指はやがて頬を伝い 唇を撫でる 「キス…して」 そういうと彼は 「うん、わかった」 と答えながら ゆっくり唇を近づけた 「…ん」 柔らかい彼の唇が そっと重なった ど... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし6

    しばらくして バイブが鳴る 「全然気にしてないから だいじょうぶ! それより忙しい時期に 会いに行きたいって言ったこと 反省してた 俺も楽しみにしてます 雪持っていこうか?(笑)」 キュン 心臓つかまれた なんで なんでそんなに 優しいの わたしダメなとこばっかりなのに なんで 「あなたが反省する... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし5-5

    迷わずリダイヤルする プルルル プルルル …あれ、出ない プルルル プルルル …もしかして寝ちゃったのかな それとも 誤解されたまま 嫌われちゃったのかな …お願い … 電話に出てくださいっ! …ガチャ 「もしもし」 わー神さま仏さまーー ありがとう 「あ、もしもし 今だいじょうぶ?」 「あ、うん... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし5-4

    さーてと すべき事をやり切った わたしは 居間に降りていき 冷蔵庫から冷えた牛乳を グラスに注いだ 「彼、なんだって?」 台所の片付けをしていた 母がおもむろに聞いてきた 「え?うん 三連休空いてるか聞かれたけど 仕事繁忙期だし断った」 母は目を丸くした 「そう」 なんか変な感じだったけど あまり... 続きをみる

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  • 小さな握りこぶし5-3

    …というわけで 彼に秘密にしている事 今夜打ち明けるぞ! 仕事が終わって 彼に電話をかけようと 画面に名前を表示する うわーなんて言おう 取り敢えず 昨日のこと言ってくれて ありがとう言って それから 私も打ち明けることがある って言って それからそれから わーーー もう変な事言いそう 紙に書くか... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし5-2

    「ポテトのLひとつと コーヒーMひとつ あと紅茶Sホットストレートで」 店内は私たち以外に 家族連れが1組 プレートを受け取り 席に着いた まだ冬真っ只中で ガラスが曇っていた 彼女は前の彼と別れてから 死んだようにやつれていた 詳細は聞けなかったが どうやら長い間暴力を 受けていたらしかった そ... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし5-1

    「おはよう」 毎朝日課のあいさつ わたしの方が早い ふたりの距離を なるべく感じないように 彼に告白された日から わたしが送り始めた めんどくさいって 思う人もいるかもしれない でも、やってみないと 分からない 何よりわたしは 彼を近くに感じていたかった 「おはよう」 いつもなら10分ほどで そう... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし4(告白編)

    会場のセッティング待ち 控え室はもちろん男女別 各々のフリータイムを終えた ライバル達が反省会をしている (どうしよう…緊張するねぇ) (私たぶんダメだと思う…) (もっと話しておけば良かったなぁ) (大丈夫だよ、自信もって!) それぞれの想いを胸に秘め つかの間の休息 数人、仲良くなった子が 話... 続きをみる

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  • 小さな握りこぶし4(後編)

    「そっか…(笑)」 なんだか拍子抜けして 思わずタメ語になってしまった 私のさっきの決意を かえせーー(笑) と叫びたくなった でも ちょっと抜けているところが また可愛くもある そして どんな理由であれ 私を選んでくれたのが とても嬉しい もうひとつ分かったのは 彼は絶対に嘘がつけない 純粋無垢... 続きをみる

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  • 小さな握りこぶし4(前編)

    ふたりの出会いは お見合いだった 彼はもともと 参加しないつもりだったらしい 一方私はと言うと お見合いは今までに… 2〜3回くらいかな 昔のトラウマで 男性には どうも積極的になれない とは言っても 生涯一人は嫌だった 意を決して参加した 街中の婚活パーティ カップリングしたのは 1回きり 数回... 続きをみる

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  • 小さな握りこぶし3

    大晦日、彼の実家にて 食卓には大きなカニ鍋 色とりどりのお寿司に 旬のゼンマイと焼きジャケ 極めつけは 彼のお母さん手作りの おせち料理が回転皿に 綺麗に盛り付けられていた この辺りの風習で 大晦日には一人1尾 焼きジャケを食べるのだとか 実は彼の実家は 初めてでは無かった 仕事納めをした翌日から... 続きをみる

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  • 小さな握りこぶし2

    「今朝、ダイアモンドダスト見れたよ! 真ん中でキラキラしてるの 見えるかな?」 朝、おはようの挨拶を交わしたあと 写メと一緒に送られてきた 彼は雪国に住んでいる 朝から可愛い女子高生と話しているような 妙な気分になった 無垢な顔で目を輝かせながら 手のひらより小さな携帯で 写メを撮る彼を 携帯越し... 続きをみる

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  • 小さな握りこぶし

    彼氏が出来た 彼氏いない歴=実年齢だった私 学生時代は 親に好かれようと 良い子ちゃん、してたっけ 部活して、バイトして 気が付いたら 社会人で 自分の夢追っかけて 海外まで行っちゃった 現地では 騙され、家なき子1/2年生 こんな筈じゃなかったのに でも、後悔は口に出さず 残り1/2年は満喫した... 続きをみる

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