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小さな握りこぶし12

(…説明してなかった俺の責任です


ごめん)


ううん、違うよ


これは


私の責任


『ううん、違うの


ケジメとして、わたしが


言わなきゃいけなかったの


今日、ご両親に電話して直接


"来月からお世話になります


不束者ですが、よろしくお願いします"


って伝えたから


もうだいじょうぶ


ありがとう 』


いろいろ話したかったのになぁ…


メールは


なんか切ないよ


この気持ちは


事務連絡じゃないのに…


『 あとね


生徒からチョコ貰っちゃった!


やっぱり子どもは良いなぁ』


写メ添付


あーあ


なんか消化不良です


今日はもう歯磨きして寝よ


布団に入ろうとした時


ブーブーブー


携帯のバイブが頻りに鳴る


なんだろ?


着信画面に彼の名前


何も考えず


上着を羽織って


玄関を静かに素早く飛び出す


起きてたんだ!


「はい!もしもーし」


「あ、もしもし


電話出れなくてごめん


寝てた」


え、マジ?


起こしちゃったのか…


嬉しいけど、ごめん


「寝てたの?


ごめん起こしちゃって…」


「ううん、


仕事着のまま寝そうになってたから


起きて正解」


キュンと


ハートを持っていかれました


「そっか


あのね、昼間のメール


ちゃんと言いたいこと


伝わってないなって


思ったから電話したの」


「ん?ああ」


たぶんまだ


私の言いたいことが


分かってないだろう彼の反応


「引っ越しのことは


私のケジメとして


言わなきゃいけなかったの


そうしたら、お母さん


不安にならなかったし


親子仲ギクシャクせずに済んだと思う」


「あ、うん」


「私の不注意で


ふたりがギクシャクするの


…悲しいじゃん


ふたりにはちゃんと伝えたから」


腑抜けな自分に泣けてくる


「ううん


言葉足らずの息子と


人の話聞かない母だから


こちらこそ迷惑かけて


ごめん」


今のわたしに


優しいフォローは


キツいよ…


情けなさで


マジ泣きたい


「ううん


これから末永く


仲良くしていきたいと思ってるから」


「うん、そうだね」


いつもの愛犬との散歩コース


夜中に静まり返っていると


誰かが聞き耳立ててるようで


無性に恥ずかしくなる


「うん、それだけ言いたかったの」


うそ


まだもう1つ


言いたいことがある


「うん、そっか


ありがとう」


「…うん」


言え、わたし


好機を逃すなっ


「あ、あとね…」


「うん」



…がんばれ


「…好き


…おやすみなさい!」


「…俺も大好き


おやすみ」


うほーーー


これはヤバイ


やっぱ生で聴くと


何倍も嬉しい


このテンション落ち着けねば


寝れん!


でも


このドキドキは


いつまでも感じていたいな


ウキウキのテンションになった


わたしは


友達とチャットをしながら


なんとか気持ちを鎮めるのだった


不意に一人が


『 てか、あんたはどー見てもM』


弄られ好きって事ですか


『 いやいやいや、どうしてそうなる!?』


『 Mが醸しでてる


弄られ好きだよ、お前


わかり易い』


ぶー(笑)


まぁ、そう言われると…


…満更でもなかったりする


『 んもう!いじわる』


S気のあるこのふたり


話していると


ちょいちょい弄られるのだが


そのキャッチボールは


嫌いじゃなかった


いや、むしろ


ハマり始めてさえいた


ふと


彼はSかな?


なんて考えてる自分がいた


…ちょっと明日


聞いてみよっ


小さな握りこぶし

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