恋愛&小説のブログ

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2018年5月のブログ記事

  • 小さな握りこぶし61

    担任の先生にも (これなら、上級クラスに戻れる) そう言われた 高校2年後半くらいから 同姓の男子からいじめを 受けるようになっていたわたしは 死に物狂いで勉強し そこから這い出したかった しかし進級した私は 変わらず5組だった 大人が信用ならないものだと 身をもって思い知った いじめは相変わらず... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし60

    高校生活は想像以上に楽しかった 同級生とは一歳差があったけれど ほとんど気にされなかった 上級クラスで あぐらをかいていたわたしは 進級するとともに 3クラス落ちることになる 自分の甘さが露呈し 恥ずかしくなった 授業の質も下がり 普通にクラストップは取れた ただ、やっぱり 上級クラスに戻りたい気... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし59

    合格通知が来た瞬間 ああ、高校生になれるんだ また学校に通えるんだ もはや、どの高校に行くかは 些細な問題にもならなかった ただただ 高校生になれる確証が得られただけで 満足であった 当時の気持ちは 今思い返してみても 表現できる言葉がない 感動とは違う 1人きり落とされた落とし穴から カッコ良く... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし58

    私立は学費が高いと 聞いていたわたしは 受験はしても通う気はなかった ただ、当然のことながら 半年まともに勉強しない状態で 本命に受かるとも 思っていなかったが 精一杯の悪あがきはしようと思った 私立の試験は それほどにプレッシャーもなく 気楽な気持ちで受けた 受験した高校は 学力別にクラス分けさ... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし57

    それでも勉強する気は起きず 残り半年は 家族が出かけると 家でゲームをしたり テレビを見たり 今で言うところの 中学生"ニート"になっていた 外出するのは周りの目が怖かった 買い物やレストランで食事をすると (買い物とかレストラン 行く暇があるなら勉強しろ) と誰かに言われている様な錯覚に陥った ... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし56

    当時も今も "中学浪人"というのは まあいない というので 最寄りの大手予備校でも 受け入れを拒否され 仕方なく 自宅学習となった 最初の半年間は 中学3年時の担任の先生の助力もあり 何とかやる気を維持できた しかし 半年をすぎる頃には 一体なんのために勉強しているのか 周りからはどう見られている... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし55

    わたしは海外生まれの 日本育ち小中学校は 普通の学校に通った 中学3年の時 両親、主に父の期待に応えるため 市内1位の公立高校を 単願受験し 落ちて稀に見る 中学浪人を経験した 小さな握りこぶし

  • 小さな握りこぶし54

    BGMはラジオしかなく 歌うのは好きだったけど 空で歌えるほど 歌唱力に自信はなかった 「だから歌を歌うって言うより お互いの昔話とかどうかなって」 付き合い始めて もうすぐで半年になるのに お互いの事を ほとんど知らない 遠距離の性なんだろう まるで知り合って2週間くらいの 初々しさが残っている... 続きをみる

  • 小さな握りこぶし53

    高速に乗るまでの間 涙が止まらず 車内のティッシュで 目頭を押さえた 「あーあ 泣かないつもりだったのに ごめんね」 「あ、うん」 いつまでも泣いていては 彼に申し訳がない 鼻をかんで 気持ちを切り替える 「長い道のりですが よろしくお願いします」 ここから約8時間 雪国までは遠い この日は春の嵐... 続きをみる

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