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小さな握りこぶし32

「その後は実家に戻ったんだけど


縁があって同じ系列の塾に


お世話になって今に至る」


塾講師という仕事は


決められた時間しか


生徒といないが


その分濃密な人間関係を


築くことも出来た


実際わたしは


多くの生徒から


先生と呼ばれていても


"先生"とは思われていない様だった


私自身その方が


教えやすかったのもある


もちろん


全ての生徒がわたしに


心を開いた訳では無い


途中で去ってしまった


あるいは別の先生に


変わってしまった子供もいた


おそらく自分自身で気づかないうちに


壁を作ってしまったのだと思う


子供は意外と


鋭いものである


その子達も含めて


わたしは人として学ぶ所が


たくさんある


そして


もっと学びたいと思う


私がいるから


続けているのだ


この仕事を


それともう1つ


「そうそう、あと


農業も始めたんだ」


小さな握りこぶし

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